一般社団法人鎌倉同人会        

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                       Noteによる鎌倉同人会ホームページはこちらから    
 ★第30回鎌倉同人会講座 「映像で振り返る鎌倉の今昔」のお知らせ
  【日時】  2025年4月26日(土)
  【場所】  鎌倉生涯学習センター  14時~16時
  【講師】  東京大学学術専門員(歴史映像学) 山内隆治氏
  【定員】  50名 事前申込制 先着順 4月1日から受付予定
  【参加費】 会員 500円 一般 1000円
  【申込先】 鎌倉同人会事務局(西野)
 メール info@ginsuzu.com   電話 0467-61-1930(銀の鈴社    
.      講座のチラシはこちらを参照ください
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  ★2025年春の映画会報告
    前田哲監督、草笛光子さん主演、唐沢寿明共演の「九十歳。何がめでたい」を2025年3月10日(月)、鎌倉芸術館小ホールで上映した。
   前田哲監督は、フリーの助監督を経て、1998年、オムニパス映画「ポッキー坂恋物語かわいいひと」で劇場映画監督デビュー。
   直木賞受賞ベストセラーの待望の映画化「花まんま」が2025年4月公開され、
佐藤愛子さんの大人気エッセイの映画化「九十歳。何がめでたい」です。
    ストーリーは、断筆宣言をした90歳の作家佐藤愛子(草笛光子)は、新聞やテレビをぼうっと眺める鬱々とした日々を過ごしていた。同居している、
   娘や孫には、孤独な気持ちは伝えわらない。同じころ、大手出版会社に勤める中年編集者芳川信也(唐沢寿明)は昭和岸綱コミュニケーションがパワ
   ハラセクハラと問題になり謹慎処分に。妻や娘にも愛想をつかされ、仕事にプライベートに悶々とする毎日。そんなある日吉川の所属する編集部で
   愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川が愛子をくどきおとして、担当編集になる。ここから、物語は始まっていく。というストーリー。
   愛子さんと吉川編集者のどこか人間味のある触れ合いが絶妙で、時には、笑いを誘って、鑑賞後は、心がほんわかとする気持ちになった。

    映画上映のあとは、前田哲監督と娯楽映画研究家の佐藤利明さんのライブトーク。
   
現在、佐藤愛子さんは102才、草笛光子さんは92才なられるとのこと。 会場には、前理事長山内静夫さんの奥様愛子さんも元気にいらしており、
   なんと102才。凄い方たちです。

    撮影中の草笛さん。午前中は休んでいるので撮影は午後から。また映画の中で倒れるシーンがあるが、手加減をしないで体当たりで何回も倒れる、
   休憩時間も休まないで、出演者とおしゃべりを楽しんだりと、いろいろなエピソードを披露。また、エッセイを映画にする苦労などお話しいただいた。

              
                        会場風景                 理事長挨拶    前田哲監督と佐藤利明氏の対談

     詳細はこちらを参照。
  ★第77回実朝忌俳句大会
     鎌倉同人会主催の第77回実朝忌俳句大会は、令和7年3月2日(日)に鶴岡八幡宮の白旗神社で、投句された俳句を奉納する奉告祭
    富岡理事長以下7名参列の下実施されました。
    応募投句は全国から四九〇句あり、皆様の実朝忌俳句大会に対しての熱いご支持を感じました。
    今回についても、北は北海道から南は九州まで幅広い応募があり、当大会が全国の俳句愛好者に親し まれる行事になっていることが分かります。
    なお、4人の選者の先生によるご選の結果
     実朝賞         「右府の忌の風にからから干若布 (横浜市の井出浩堂さん)
    に決まりました。
     次回の第78回実朝忌俳句大会は、 今秋に募集要項を発表しますので、皆様の奮ってのご応募をお願い致します。
    主要入賞句
     神奈川県知事賞     「どの樹にも囀あふれ立子の忌」 (横浜市 池乘 恵美子さん)
     鎌倉同人会百十年記念賞 「戦なき八十年や実朝忌」    (和歌山県 中島 紀生さん)

        
  ★2025年の鎌倉桜「桐ケ谷」は御成中学校、源氏山公園に植樹しました。
    2025年の鎌倉桜「桐ケ谷」の植樹は、2月19日(水)に鎌倉市立御成中学校と葛原岡神社のある源氏山公園の2か所に植樹しました。
   当日は好天にも恵まれ、午前中に笹目町の丘陵にある御成中学校を訪ねる 事前に植樹候補地を検討されており、校舎の南側の校庭を望む絶好な
   場所が選ばれていました。ここは花壇のように整理され、付近もいろいろな木々たちが待っていたようです。植樹はいつもお世話になっている
   瑞泉寺の植木職人により進め、小日山里香御成中学校校長と幸野太郎教頭が立ち合い、同人会のメンバーと共にスコップを握って植樹しました。
    引き続き場所を源氏山公園に移動して、こちらも事前に鎌倉市みどり公園課に申請して、付近に桜の木々やベンチもあり公園のシンボルになって
   いる源頼朝像の近くに植樹しました。当日も子供たち親子でにぎわっていました。  鎌倉同人会では2016年から市内各地に植樹し、2025年で17本
   になります。
    今回を一つの区切りとして鎌倉桜「桐ケ谷」の植樹マップを作りました。
   「桐ケ谷」の由来と共に鎌倉同人会のホームページに掲載しています。マップはこちらを参照してください
    (マップの印刷,ダウンロードはマップを表示してブラウザの印刷機能及び保存機能ーマウスの右ボタンクリックーでできます。)
   これらの「桐ケ谷」桜の開花時期に合わせて花めぐり等にぜひご利用ください。
   また鎌倉同人会ではこれらの「桐ケ谷」桜の植樹地やゆかりの地を訪ねる企画を準備しています。

                      
               御成中学校植樹                  源氏山公園植樹
 ★第29回鎌倉同人会講座 「禅寺の修行の様子」の報告
    令和7年2月1日 14時~16時に開催 講師: 朝比奈恵温臨済宗円覚寺派浄智寺住職
    節分前の肌寒い冬空でしたが、第29回鎌倉同人会講座が北鎌倉の浄智寺にて、28名の参加者の下、桑名理事の司会で開催されました。
   会場は茅葺きのかなり古い建物でしたが、隅々まで綺麗に清められているのに加え、廻り廊下越しのガラス戸の外は、庭が見える気持ちの良い書院で
   した。
    斎藤常務理事の挨拶および同人会事業の紹介等に引き続き、朝比奈恵温浄智寺住職によるビデオを併用した講座でした。
   先ず、住職から入門の様子や心構えについて、禅問答の大切さ、禅の修行における呼吸の大切さ等の法話の後、ビデオによる講座が始まりました。
   ビデオは我々が全く知らない雲水の日常生活や修行等を紹介したもので、朝比奈恵温住職から全ての行動は修行であること、および修行には、終わりが
   ない旨の説明を伺い、ビデオの意味が理解できました。
    その後、仏門でも人手不足の影響があることや寺の継承の問題など現代社会に共通な話題についてのお話がありました。
   また、昔も今も寺の役割として、災害時の避難所としての役割を述べられ、そのための備えを行なっているということ、寺の経営は檀家頼りや補助金
   に頼らず、自ら経営努力をすべきとの話もあり、幅広いものとなりました。
    最後に、参加者から、おかゆの話、椅子座禅の話、入浴の話などの質問があり、有意義な講座を堪能させていただいた後、浄智寺境内の施設の自由
   拝観で解散となりました。

                
           浄智寺山門                    講座風景              朝比奈恵温浄智寺住職
   詳細はこちらを参照ください。   
 ★鎌倉同人会令和7年新年互例会の報告
    新年互礼会は、1月26日、由比ヶ浜の「KKRわかみや」に42名の会員が集まり、和やかな互礼会となりました。
    会は浜田淑子理事の司会で開演。最初の富岡幸一郎理事長から今年は鎌倉同人会設立110年であるが、同人会発足当時に掲げた在野の力で鎌倉を
   良くしようと云う理念が今も脈々と続いて居る事を改めて感じている旨の挨拶の後、恒例の新春卓話に移りました。
    新春卓話は、以前から希望があった落語がようやく実現し、ベンチャー落語家の参遊亭遊助さんに元気溢れる落語を語って頂き、同人会設立
   110年の門出を祝う愉快な始まりとなりました。
    参遊亭遊助さんは浅尾環境大臣の中学・高校、大学の先輩である事や卒業後の経歴も途中まで同じあったり、鎌倉同人会の理事が参遊亭遊助さんの
   職場の先輩だったり、人と人の繋がりの深さを感じました。
    卓話後、同人会員の最高齢者である前高徳院住職夫人佐藤美智子氏の乾杯の発声で一同盃を挙げ懇親会が始まり、2025年の門出を祝いました。
    乾杯の後、会員である環境大臣の浅尾慶一郎氏、衆議院議員の早稲田夕季氏、市会議員の前川綾子氏、鎌倉三日会会長の渋谷哲男氏などから一言
   ずつのご挨拶を頂きました。
    鎌倉同人会の事業案内は、講座案内、映画会案内、100周年事業として始めた鎌倉桜の植樹状況報告が担当理事から行なわれました。
    最後は、大下一真副理事長から落語と云う企画が良かった事および、今年は同人会設立110年に当たるので楽しく、頑張りましょうとの挨拶で
   盛会だった互礼会は、お開きとなりました。

                    
         富岡理事長挨拶                       参遊亭遊助さん             佐藤美智子さんの乾杯 
               
         浅尾敬一郎氏        早稲田夕季氏       前川綾子氏         渋谷哲男氏      大下一真副理事長
               
     
          
  ☆第19回鎌倉歌壇さきがけ源実朝顕彰歌会の報告
      第19回鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会(鎌倉歌壇と共催)が、12月2日(月)12時から鎌倉生涯学習センター・ホールにて行われました。
    例年通り、鎌倉同人会と鎌倉歌壇で手分けして受付や舞台の設営をして、参加者を迎える準備をしました。
    総合司会は石川洋一・鎌倉歌壇幹事で、まず齋藤俊英・鎌倉同人会常務理事、大下一真・鎌倉歌壇会長の開会の挨拶がありました。
   齋藤常務理事は、来年が鎌倉同人会創立110年にあたり記念の行事なども企画しており、歴史ある会のこの歌会をさらに盛り上げていきたいと
   抱負を述べました。

      第一部の講演は、三枝浩樹氏(「沃野」編集発行人、若山牧水賞、迢空賞などを受賞)の「さまざまな実朝」でした。実朝の生い立ちや
   人柄にも触れたのち、実朝の歌の鑑賞では特徴や背景など興味深いお話で、実朝顕彰歌会にふさわしい講演を聴くことが出来ました。

      第二部の歌会は、本多順子・鎌倉歌壇幹事の司会で進められました。選者は大下一真・鎌倉歌壇会長、鎌倉歌壇幹事の木村雅子氏と津金規雄氏に
   三枝浩樹氏を加えた4人で、事前に投稿された歌に一首ずつに講評が行われました。
   投稿歌は164首、当日の会場参加者は78名で、ほぼ例年と同じでした。

      続いての表彰式に移り、司会の浜田淑子・鎌倉同人会理事から、各選者賞と鎌倉同人会賞(それぞれ2名づつ)が発表され、壇上で各選者と鎌倉
   同人会から賞状と賞品が手渡されました。
  詳細はこちらを参照ください。
          
             選者の方々                三枝浩樹氏             入賞者の皆さん 
  ☆2024年会員親睦バスツアーの報告  「岡本太郎美術館と旧白州邸「武相荘」を訪ねる」
   白洲次郎・正子の生涯を通して愛した家、旧白洲邸「武相荘」と「岡本太郎記念美術館」の見学バスツアーは11月1日(金)会員とその友人など
  38名の皆様の参加を得て行われました。

    はじめに訪ねた「武相荘」はうっそうとした木々に囲まれる茅葺屋根の古民家です。 この日は幸運にも同所のオーナーでもある牧山様から直接
  建物の歴史や白洲夫妻の当時の生活ぶりをお話いただいた後の見学となりました。
  戦後、吉田茂の右腕として対GHQ交渉を行った次郎と正子の暮らした室内には歴史的な品々があふれ、又「かくれ里」をはじめ数々の名著を生んだ
  正子の仕事場(書斎)の小ささがとても印象に残りました。

   「岡本太郎美術館」では太郎の残した膨大な絵画、彫刻の爆発芸術に改めて圧倒されました。さらにその岡本作品に挑戦するかのように浅井裕介、
  福田美蘭の2人の現代作家による意欲的な作品群にもふれることが出来ました。

    例年より遅くなった昼食は「梅の花」で豆腐料理のフルコースをみな様懇親の輪を広げながら賞味しました。さらに往復のバス車内では、上級者
  向けの「俳句」クイズとやや中級者向けに鎌倉桜「桐ケ谷」のクイズが行われ、満腹の眠気も許されないまま盛り上がっている間に鎌倉への到着と
  なりました。

    今回は近場のツアーとなりましたが、近い割に訪ねる機会の少ない場所を改めて見つけることになったツアーとなったのではないかと思います。
                       
  第28回鎌倉同人会講座 大仏様と愛の顕彰碑 
    第28回鎌倉同人会講座は2024年10月5日、鎌倉長谷の高徳院客殿にて「大仏様と愛の顕彰碑」と題して、高徳院前住職夫人佐藤美智子様に
   講演をお願いし開催されました。当日は定員を超える56名の参加者となりました。

     高徳院境内には、ジャヤワルダナ元スリランカ大統領の顕彰碑が建立されており、1951年サンフランシスコ講和会議での氏の演説によって戦後
   日本の分割の空気が変わり、日本の戦後の独立と繁栄に大きく影響を与えた、と言われております。

   その演説がなされた経緯について、又、佐藤様ご自身の戦争体験を、凛とした佇まいで明晰に語られるお話ぶりに、参加者一同傾聴し、1時間があっと
   いう間に過ぎてしまいました。
      
ジャヤワルダナ元大統領は、サンフランシスコ講和会議に向かう途中、日本に立ち寄られ鎌倉来訪し、鈴木大拙師、高徳院佐藤密雄先々代住職と
   懇談、大佛を参拝する人々も見て、日本は平和を望む仏教国である、との確信を持ち、日本の独立支持と賠償請求権放棄する旨の演説をされたので
   した。

    このような経緯を踏まえて、佐藤密雄先々代住職を中心に多くの賛同者を得て講和条約40年の1991年建立されました。
    詳細はこちらを参照ください。
            
         講師・佐藤美智子氏          顕彰碑           顕彰碑(裏面)                    講座風景

  ☆第27回鎌倉同人会講座 北条義時とその時代 
    第27回鎌倉同人会講座は2024年7月17日に鎌倉生涯学習センターで、「北条義時とその時代」と題して、講師に鎌倉歴史文化交流館学芸員の
   山本みなみ氏を迎えて開催されました。当日の講座参加者は28名でした。

 
   山本みなみ氏は、“北条義時は2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公で、承久の乱で皇室を討ち、院や天皇を配流し、そして、
   源氏が三代で途絶えた後、将軍から政治の実権を奪った陰険な策謀家というマイナスのイメージも強いですが、源頼朝を支え、京都の朝廷までも
   武力で打ち負かすことで、武家政権の基礎を固めたことも事実です。それに加えて、地方武士の家の次男から本格的な武家政権・鎌倉幕府を確立した
   権力者だったのです”と語り、文献史学や考古学的な視点から、史跡北条氏邸址の発掘調査など最新の研究成果から、写真や古地図、古文書などを駆使
   して、北条義時の実像に迫りました。
    山本みなみ氏は北条義時の素顔について、「源頼朝との出会い」、「武家政権の中枢へ」、「執権政治確立への途」、「承久の乱での勝利」、
   「死をめぐる謎と後の鎌倉」という流れで素顔にふれ、最後に、“心猛き人、冷静沈着、機敏な対処、真面目、有能な政治家と評し、源頼朝の妻政子の
   権威を背景に政治実務に奔走しながら、姉弟の二人で、幕府瓦解の危機を乗り越えました”と言って締めくくりました。  
    その後、参加者からの質問に答えながら、二時間に及ぶ熱のこもった講演が終了しました。 
  
          
 
          講座の開始                   講座風景                 講師の山本さん