かつて大船には当時の娯楽としては最大の映画産業が花開いていました。名匠、巨匠が名画と云われる作品を次々に世に
送り出していました。そして綺羅星のごとく美人女優、美男俳優が一世を風靡して、まさしく映画産業は鎌倉が誇る文化の
一端を担っていました。
私達鎌倉同人会はその誇るべき文化を今に伝え、そして後世に残すべく往時を偲ぶ名画の数々を上映し、それに携わった
方々をお招きして直接お話を伺うという企画を平成15(2004)年より始めました。以後10年に亘り上映した映画は
25作品を超え招きしたお客様も10数人を数えて、今や「鎌倉同人会映画祭」が鎌倉の春の風物詩として位置付けられるよ
うになりました。
平成23(2011)年3月11日、あの東日本大震災の当日、名優故三国連太郎氏をお迎えした山内理事長との対談が
終わった直後、激しい揺れが会場を襲いました。場内満席だった観客の皆様は本当に落ち着いて順序良くスタッフの誘導に
従い全員無事避難する事が出来たことは忘れられない思い出です。 |
★令和7年(2025年)春の映画会報告
前田哲監督、草笛光子さん主演、唐沢寿明共演の「九十歳。何がめでたい」を2025年3月10日(月)、鎌倉芸術館小ホールで上映した。
前田哲監督は、フリーの助監督を経て、1998年、オムニパス映画「ポッキー坂恋物語かわいいひと」で劇場映画監督デビュー。
直木賞受賞ベストセラーの待望の映画化「花まんま」が2025年4月公開され、佐藤愛子さんの大人気エッセイの映画化「九十歳。何がめで
たい」です。
ストーリーは、断筆宣言をした90歳の作家佐藤愛子(草笛光子)は、新聞やテレビをぼうっと眺める鬱々とした日々を過ごしていた。
同居している、娘や孫には、孤独な気持ちは伝えわらない。同じころ、大手出版会社に勤める中年編集者芳川信也(唐沢寿明)は昭和岸綱
コミュニケーションがパワハラセクハラと問題になり謹慎処分に。妻や娘にも愛想をつかされ、仕事にプライベートに悶々とする毎日。
そんなある日吉川の所属する編集部で愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川が愛子をくどきおとして、担当編集になる。ここから、
物語は始まっていくというストーリー。
愛子さんと吉川編集者のどこか人間味のある触れ合いが絶妙で、時には、笑いを誘って、鑑賞後は、心がほんわかとする気持ちになった。
映画上映のあとは、前田哲監督と娯楽映画研究家の佐藤利明さんのライブトーク。
現在、佐藤愛子さんは102才、草笛光子さんは92才なられるとのこと。 会場には、前理事長山内静夫さんの奥様愛子さんも元気にいらして
おり、なんと102才。凄い方たちです。
撮影中の草笛さん。午前中は休んでいるので撮影は午後から。また映画の中で倒れるシーンがあるが、手加減をしないで体当たりで何回も
倒れる、休憩時間も休まないで、出演者とおしゃべりを楽しんだりと、いろいろなエピソードを披露。また、エッセイを映画にする苦労など
お話しいただいた。

会場風景 理事長挨拶 前田哲監督と佐藤利明氏の対談
チケットの販売が伸び悩み、当日まで、関係者はやきもきしましたが、当日売りで入場される方も多く、ホット胸をなでおろしました。
見終わった後、「よかった、面白かった!」と笑顔で帰るお客様も多くいらっしゃり、同人会ならではの見ごたえのある映画会ではなかった
かと思います。

当日売り窓口 同人会番組上映 前田監督と同人会映画会スタッフ
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★令和6年春の映画祭開催報告
鎌倉同人会の「春の映画会」は、4月12日(金)、鎌倉芸術館・小ホールで、山田洋次監督の、吉永小百合と大泉洋主演の
『こんにちは母さん』を上映しました。トークは、山田洋次監督と北山雅康さんでした。
司会の浜田さん 理事長挨拶 旧松竹大船撮影所の映像の前でトーク 山田洋二監督と北山さん

司会の阿部勉監督 山田洋二監督 北山雅康さん 満員の会場風景

山田監督と山内前理事長夫人 映画会スタッフと
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★令和5年3月31日開催映画会
倍賞千恵子さん主演の「PLAN75」を2023年3月31日(金曜日)、逗子文化プラザホールなぎさホールで上映されました。
第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式作品で、カメラドール スペシャル・メンション、第63回テッサロニキ国際
映画祭、最優秀監督賞を受賞。
倍賞千恵子さんにイタリアのウディネファーイス映画祭でゴールデンアルベリー賞(生涯功労賞)授与すると発表、
4月末の現地映画祭に倍賞さんが出席するとのことです。日本人では北野武以来です。 ブルーリボン賞では主演女優賞、
早川監督が監督賞など日本の各映画賞でもお二人は数多く受賞されています。 以上のように数々の賞を受賞している話題の
作品です。
しかし、初めて鎌倉芸術館を離れて、逗子での開催とあって、当初は果たしてどれくらいのお客様にいらしていただける
か、心配でしたが、当日は満席近い500名近くの入場者があり、関係者一同胸をなでおろした次第です。
映画上映のあとのライブトークは、 獨協大准教授 常石史子さんの司会進行のもと、主演の倍賞千恵子さん・早川千絵監督が
生出演。
和やかな対談で話が弾み、最後にはまたもや、倍賞さんにアカペラの歌を披露していただき、その澄んだ歌声に癒される
一幕もありました。
衝撃的で、シリアスな映画でしたが、鑑賞した皆様がそれぞれにいろいろな思いをもってお帰りに
なったのではないかと思います。

逗子文化プラザホール
倍賞千恵子さん、早川千絵監督、常石史子さんのライブトーク
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★令和4年3月9日開催映画会
山内静夫前理事長の追悼と銘打ち、3年ぶりに、2022年3月9日 鎌倉芸術館、小ホールで、開催いたしました。
今回は「男はつらいよ 50 お帰り寅さん」「キネマの神様」2本立て。 それに加えて、山田洋次監督、倍賞千恵子さんの
ライブトークです。松本行央当会理事の松竹との強いパイプがあって実現しました。
初めに富岡幸一郎理事長の挨拶から始まり、「男はつらいよ 50 お帰り寅さん」~山田洋次監督、倍賞千恵子さんのライ
ブトーク~「キネマの神様」と順調に進行。
山田洋次監督、倍賞千恵子さんのライブトークでは、キネマ旬報元編集長の植草信和さんの司会により、山内静夫さんに
まつわる話や、寅さんの映画やキネマの神様の裏話に加え、最後は倍賞千恵子さんのアカペラ「寅さんの歌」まで飛び出し
、 大変内容の濃い、楽しいものとなりました。
また、このコロナの時期、始め600席が全部埋まるのか心配しましたが、見事に完売。プログラムの良さのなせる業も
大いにあったと思います。
アンケートは、221枚の回収ができました。普通、アンケートの回収率は2%程度といわれていますので、驚異的な数字で
す。ほとんどの方が喜んでくださっている内容でした。
当日のライブトークの模様はこちらを参照ください。


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★平成30年3月16日開催映画会
鎌倉同人会主催恒例の春の映画祭が2018年3月16日に鎌倉芸術館において開催されました。
明治、大正、昭和にかけて母娘三代の女の生き方を描いた昭和の名作「紀ノ川」を上映した後、この映画の主演、
司葉子さんをゲストにお招きして山内静夫同人会顧問との対談が行われました。
司さんはこの映画の撮影の苦労話や小津安二郎監督、原節子さんとの思い出話などを山内氏と楽しく話され、会場を
沸かしました。今回のもう1本は松竹のご好意で提供された昭和10年に小津監督によって制作された「鏡獅子」。
六代目尾上菊五郎の歌舞伎の舞台を記録した貴重なドキュメンタリー映画です。
ゲストの司葉子さんも最後まで客席で鑑賞され、会は4時30分にお開きとなりました。



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