★第28回 鎌倉同人会講座 大仏様と愛の顕彰碑ー報告
 ☆第28回鎌倉同人会講座 大仏様と愛の顕彰碑 
   
第28回鎌倉同人会講座は2024年10月5日、鎌倉長谷の高徳院客殿にて「大仏様と愛の顕彰碑」と題して、高徳院前住職夫人佐藤美智子様に講演を
  お願いし開催されました。当日は定員を超える56名の参加者となりました。

   高徳院境内には、ジャヤワルダナ元スリランカ大統領の顕彰碑が建立されており、1951年サンフランシスコ講和会議での氏の演説によって戦後日本の
  分割の空気が変わり、日本の戦後の独立と繁栄に大きく影響を与えた、と言われております。

  その演説がなされた経緯について、又、佐藤様ご自身の戦争体験を、凛とした佇まいで明晰に語られるお話ぶりに、参加者一同傾聴し、1時間があっと
  いう間に過ぎてしまいました

   ジャヤワルダナ元大統領は、サンフランシスコ講和会議に向かう途中、日本に立ち寄られ鎌倉来訪し、鈴木大拙師、高徳院佐藤密雄先々代住職と懇談、
  大佛を参拝する人々も見て、日本は平和を望む仏教国である、との確信を持ち、日本の独立支持と賠償請求権放棄する旨の演説をされたのでした。

  このような経緯を踏まえて、佐藤密雄先々代住職を中心に多くの賛同者を得て講和条約40年の1991年建立されました。

      「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる  人は憎しみによっては憎しみを越えられない」
  と刻まれたジャヤワルダナ元大統領の慈悲と寛容の言葉を、広く多くの人々に知って頂きたく思いました。
   今回の講演を前にした8月、佐藤様は先々代住職夫人が記された戦中戦後の高徳院に関する文書を見つけられ、その中にジャヤワルダナ元大統領が
  高徳院に来訪された記述があり、読み上げられました。これは氏が高徳院を来訪された史実の裏付け史料となる貴重な、新発見文書となることでしょう。

  当日、佐藤様より出席者に配布下さった小冊子「日本を救ったブッダの言葉」の著者後藤一敏氏のご紹介と、挨拶を頂きました。

   斎藤俊英常務理事より、同人会活動の紹介あり、一般参加者の多い今回講演会でしたので、知って頂く良い機会になりました。

   その後、佐藤様も同行されて「顕彰碑」を見学、参加者は初めて見る方多く、顕彰碑の表の言葉、裏側の中村元東大名誉教授の記した顕彰碑誌、も熱心に
  読んでおられました。

   小雨降る静かな庭園の広がる客殿にて、今日の私達が忘れてはいけない歴史の出来事を、佐藤様よりお聞き出来た講演会となりました。
            
         高徳院・大仏         佐藤美智子講師                     会場風景

          
 
        顕彰碑(表面)      顕彰碑(裏面)           顕彰碑見学                                 

  

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