第18回 鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 報告  


    18回となる鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会(鎌倉歌壇と共催)が、1130日(木)、鎌倉生涯学習センター・ホールで
   行われました。
   ホールの使用時間の区切りが変更されたため、今年は午後2時からの開催となりました。例年通り、鎌倉同人会と鎌倉歌壇とで協
   力して受付、舞台の設営を行いました。

   総合司会は石川洋一・鎌倉歌壇幹事で、まず齋藤俊英・鎌倉同人会常務理事、大下一真・鎌倉歌壇会長の開会の挨拶があり、
   続いて、第一部の講演に移りました。
    講師は池田はるみ氏(「未来」選者)で演題は「平和な孫歌」。斎藤茂吉から現在活躍中の歌人まで、孫を歌った歌を広
   く取り上げ、様々な角度から読まれた孫歌の面白さを分かりやすく話されました。

    第二部の歌会は、本多順子・鎌倉歌壇幹事の司会で進められました。選者は大下一真・鎌倉歌壇会長、鎌倉歌壇幹事の
   木村雅子氏と津金規雄氏に池田はるみ氏を加えた4人で、事前に投稿された歌に一首ずつに講評が行われました。
   参加者はメモを取りながら熱心に聞き入り、充実した歌会となりました。投稿歌は164首で例年並みでしたが、投稿者の
   当日参加率が例年より高かったといえます。当日のみの参加者も含め会場参加者は88名でした。
    続いての表彰式に移り、司会の浜田淑子・鎌倉同人会理事から、各選者賞と鎌倉同人会賞(それぞれ2名づつ)が発表され、
   壇上で各選者と鎌倉同人会常務理事から賞状と賞品が手渡されました。


            
      鎌倉同人会  鎌倉歌壇        司会陣               講師の池田はるみ氏
     斎藤常務理事  大下会長    
    
      
                  選者紹介        
 第18回鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 入選者
   【大下一真選者賞】
       本多順子(鎌倉市) ブロッコリーを積み上げたような裏山は猛暑の中を嵩ましてゆく    
       福崎享子(静岡県) おそ夏の線香花火のやうなデモひとつ終へたりちりぢり帰る
   【池田はるみ賞】
       石川洋一(鎌倉市) 十両に昭和生まれの無しと聞き山のかなたを暫し見つめる
                                        、
       奥 尚代(鎌倉市) 青森県立美術館に売っている寺山修司の「家出のす
め」
   【木村雅子賞】
       奥原美知子(鎌倉市)レジかごにワイン唐黍あづきバー夫去り子さり日の暮れひとり
       平塚恵子(鎌倉市) 断念は手だてのひとつ留まらぬ時往かしめてめくる日捲り
   【津金規雄賞】
       入江曜子(鎌倉市) 心ひらけば黍の葉擦れのざわめきて今を問ひくる黍の言葉で
       奥原美知子(鎌倉市)レジかごにワイン唐黍あづきバー夫去り子さり日の暮れひとり
   【同人会賞】
       綿貫昭三(横浜市) 十二年振りにペンキを塗りをれば神も虹描く積雲の辺に
                
わたなか
       入江曜子(鎌倉市) 
海中に見えぬ異変の流るらし青背の魚の日の昏れを跳ぶ
 
   入選者
           

           


   
                              
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